電解アルカリイオン洗浄水 ion Water™ #01 の効果の実証
 
 
1.洗浄効果
 
衣料合成洗剤と台所用洗剤の試験方法に基づいて実施
 
|   | 
試験方法 | 
解析結果 | 
 
| 衣料用合成洗剤との比較 | 
洗浄力判定し表千歳との比較。
 えり垢布15枚の汚れ落ちの目視結果。 | 
ほとんど差がない | 
 
| 
台所用合成洗剤との比較 | 
洗浄力判定し表千歳との比較。
 
モデル汚れの汚れ落ちの目視結果。 | 
ほとんど差がない
 (やや薄い) | 
 
 
※ion Water™ #01は、市販の界面活性剤を主剤にする洗剤と同様に浸透、乳化、分散、再汚防止等の作用
  で洗浄のはじめから終わりまで、重要な働きが出来る。
 
 
効果、防カビ効果
 
 ion Water™ #01の除菌効果、防カビ効果は、剥離効果によるものだけではなく、ion Water™ #01のもつ電気エネルギーによってその効果が大きく引き出されています。一般に微生物はそれぞれ限られたph範囲で最も良く繁殖し、細菌は中性ないし微アルカリ性(ph6.0〜8.0)で良好な増殖を示します。また、カビや酵母はやや酸性側(ph4.0〜6.0)で良好な増殖を示します。特殊な好アルカリ性微生物さえph9.0前後です。
 
ion Water™ #01は、ph12.0前後と非常に高く、除菌効果や防カビ効果に威力を発揮します。
 
 
1) 殺菌効果試験
 
| 
試験菌 | 
試 料 | 
生菌数(/ml) | 
 
| 
開始時※1 | 
3時間後※2 | 
6時間後※2 | 
24時間後※2 | 
 
| 
大腸菌 | 
ion Water™ #01 | 
330万 | 
検出せず | 
検出せず | 
検出せず | 
 
| 
滅菌精製水 | 
330万 | 
4800万 | 
1800万 | 
3300万 | 
 
| 
緑膿菌 | 
ion Water™ #01 | 
520万 | 
検出せず | 
検出せず | 
検出せず | 
 
| 
滅菌精製水 | 
520万 | 
340万 | 
2100万 | 
6500万 | 
 
| 
サルモネラ | 
ion Water™ #01 | 
450万 | 
検出せず | 
検出せず | 
検出せず | 
 
| 
滅菌精製水 | 
450万 | 
240万 | 
720万 | 
1500万 | 
 
| 
黄色ブドウ球菌 | 
ion Water™ #01 | 
490万 | 
1100 | 
10 | 
60 | 
 
| 
滅菌精製水 | 
490万 | 
530万 | 
880万 | 
1000万 | 
 
| 
MRSA | 
ion Water™ #01※3 | 
250万 | 
650 | 
10 | 
10 | 
 
| 
滅菌精製水 | 
250万 | 
280万 | 
450万 | 
980万 | 
 
| 
腸炎ビブリオ | 
ion Water™ #01 | 
440万 | 
検出せず | 
検出せず | 
検出せず | 
 
| 
滅菌精製水 | 
440万 | 
550万 | 
1100万 | 
3100万 | 
 
| 
枯草菌(芽胞) | 
ion Water™ #01 | 
570万 | 
280万 | 
290万 | 
190万 | 
 
| 
滅菌精製水 | 
440万 | 
550万 | 
1100万 | 
3100万 | 
 
 
※1 対照=滅菌精製水の生菌数を測定し、開始時とした
 
※2 保存温度25ºC
 
※3 食塩を3%添加した。
 
※ 腸炎ビブリオび試験培地には食塩を3%加えた。
 
 
2) 抗菌力試験(大腸菌O157)
 
| 
供試菌 | 
試料 | 
処理前 
供試菌数 | 
区分 | 
10分処理後 | 
 
| 
処理液 | 
残存菌数 | 
 
大腸菌O157
 
 
※試料皿に検体液を
 100ml注ぎ10分間
 静置処理後、検体
 及び検体液を除去
 した試料皿表面の
 拭取液について、
 残存菌数を測定。
 | 
プラスチック皿 | 
110万(1枚あたり) | 
ion Water™ #01 | 
液 | 
100/ml | 
 
| 
皿表面 | 
100/枚 | 
 
| 
滅菌リン酸緩衝液 | 
液 | 
22,000/ml | 
 
| 
皿表面 | 
170,000/枚 | 
 
| 
陶器皿 | 
110万(1枚あたり) | 
ion Water™ #01 | 
液 | 
100/ml | 
 
| 
皿表面 | 
100/枚 | 
 
| 
滅菌リン酸緩衝液 | 
液 | 
10,000/ml | 
 
| 
皿表面 | 
460,000/枚 | 
 
 
 
 
3) 抗菌力試験(レジオネラ属菌)
 
| 
菌名 | 
菌数の経時変化 単位:CFU/100ml | 
 
| 
初期 | 
20分 | 
60分 | 
 
| 
レジオネラ菌 | 
38,000,000 | 
0 | 
0 | 
 
 
 
 
3.帯電防止効果(静電気防止効果)
 
 
静電気帯電に起因して発生する災障害、特に汚れ物質の付着汚れを制御する効果が一過性でも期待できるという知見に基づいて実験を行った。
 
 
● 塩化ビニール
 
 
 塩化ビニール板(300×300×1 mm)に木綿をもって摩擦し、1018Ω・cmの抵抗をもつ事を確認した上で、供試水を各試験片に5ml吹き付けた。中性紙で軽く拭き取り乾燥した後、木綿をもって確認試験同様の摩擦を行い、電位系でそのポテンシャルを計測した。
 
| 
計測結果 | 
ion Water™ #01 | 
純水 | 
 
| 
表面固有抵抗(Ω) | 
1012 | 
1018 | 
 
 
 
● ポリエステル繊維
 
 
 静電気現象は再現性が乏しいため、再現性の高い試験結果を得るべく、JIS T8118(静電気帯電防止作業服)に準じて行った。
 
試料調整:
JIS L0217に規定するあらい方番号103に準じて、洗いーすすぎー脱水ー自然乾燥を行った試料(ポリエステル100%)に、供試水を20ml/m²吹き付けて、1時間熱風(70ºC)乾燥。その後24時間調湿(温度20±5ºC、相対湿度40%以下)しポリエチレン袋に封入する。
 
試験方法:
回転式摩擦装置に試料を入れ、15分間 60±10ºC のドラムで運転。絶縁性手袋でドラムより試料を取り出し、帯電電荷量測定装置のファラデーゲージに投入して電位系の読みV(V)を読み、帯電電荷量Q(C)を求める。試料に帯電している静電気は、1回毎に自己放電式除電器を用いて除電する。
 
| 
計測結果 | 
ion Water™ #01 | 
純水 | 
 
| 
帯電電荷量(μc) | 
0.8 | 
1.5 | 
 
 
 
 
4.消臭効果
 
自然は常に一定の環境を保ち、悪臭に対しても浄化作用を行うという考え方に基づき、自然水の強化水である電解アルカリイオン水も消臭作用をもつものかどうか検討を行った。
 
 
● トリチルメチルアミン
 
測定方法:
50mlの三角フラスコに各試料0.5gを取り、トリチルメチルアミン30%水溶液30µlを加え、密閉混合後、容器のヘッドスペースガスをガスクロマトグラフィーによって測定した。
 
測定条件:
カラムDiglycerol(15%)+TEP(5%)+KOH(2%) 3mm×3m、カラム温度70ºC
 除去率
| 
試 料 | 
除去率(%) | 
 
| 
ion Water™ #01 | 
81.3 | 
 
| 
純 水 | 
34.2 | 
 
 
 
● メチルメルカプタン
 測定方法:
試料1gを容器にはかり取り密栓し、メチルメルカプタン50#181;lをガスタイトシリンジを用いて密栓した容器に注入し、浸とうしながら室温放置する。経過時間に応じて容器内のガスをガスクロマトグラムへ注入した。同様にブランクテストを行い、得られたガスクロマトグラム上のピーク高さを測定し、ブランクを100%として試料の各測定時刻に置ける残有率を求めた。
 
悪臭物質残有率(単位:%)
| 
試 料 | 
1分 | 
3分 | 
5分 | 
10分 | 
20分 | 
 
| 
ion Water™ #01 | 
30 | 
10 | 
8 | 
5 | 
3 | 
 
 
 
所見:
悪臭のアルカリ性側であるトリチルメチルアミンと酸性側であるメチルメルカプタンについて検討したところ、付加・重合反応と中和反応により除去が認められた。
 
 
5.腐食防止効果
 
 
電解アルカリイオン水を洗浄剤として使用する場合、各種金属と接する事もあるので実環境に置ける腐食現象を把握する。
 
評価方法:JIS K01000(工業用水腐食性試験方法) JIS K2234(不凍液)
 
1) 腐食速度(mdd=mg/dm2/day)
 
| 
鋼 種 | 
ion Water™ #01 | 
純 水 | 
目標値 | 
 
| 
冷延鋼(SPPC-B) | 
1.215 | 
4.850 | 
5.0以下 | 
 
| 
鋳鉄(FC200) | 
0.288 | 
0.578 | 
1.0以下 | 
 
| 
SUS 405 | 
0.001 | 
0.013 | 
0.1以下 | 
 
| 
アルミニウム(AC2A-F) | 
0.087 | 
0.192 | 
0.1以下 | 
 
| 
銅 (C1100P) | 
0.015 | 
0.189 | 
0.1以下 | 
 
 
 
試験条件:
| 湿度 | 
20±5℃ | 
 
| 試験時間 | 
14日 | 
 
| 試験片 | 
50×30×1mm | 
 
| 試験条件 | 
静置浸漬 | 
 
 
 
2) 所見
  腐食とは、金属がそれを取り囲む環境物質によって化学的または電気化学的に浸される現象であり、錆とは普通には鉄表面に生成する水酸化物または酸化物を主体とする化合物である。
 腐食の基本物質は水と溶存酵素であるが、供試水は純水を基本としているので、大気中の炭酸ガスが溶け込み、H+、H2CO3、HC-3を生じ、これらがカソード反応に加わってH2を生じる。phの影響を見ると一般的にphが約4以下では腐食生成物が溶解するうえ水素発生型の腐食を生じ、腐食速度は大きくなる。また、phが約10以上では不動態化が生じ腐食は小さくなる。
 
試験には温度・流速・溶解塩類等腐食因子が加わっていないので、高ph域にも関わらず環境脆化の発生は認められない。 
 
 
 
6.防錆効果、防腐効果
  酸化と還元は通常おこっており、反応する物質の一成分が電子を奪われて(酸素原子を得て)酸化されれば、他方に電子を得て(酸素原子を失って)還元される成分が存在します。また、生物は酵素によって複雑な有機物を酸化し、エネルギーを得ています。ion Water™ #01は特殊な方法で電気分解された還元水であるため、酸化を抑止する事ができ、酸化によっておこる錆を防ぐ防錆効果や、有機物の酸化を防ぐ防腐効果があり、しかも安全です。
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