電解アルカリイオン洗浄水 ion Water™ #01 の安全性の実証
1.成分分析表
品 名 |
ion Water™ #01 |
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主成分 |
電解アルカリイオン水 |
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水 分 |
99.633% |
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固形分 (珪酸塩) |
0.367%(0.125%) |
性 状 |
無色透明無臭液体 |
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ph |
12.0 ± 0.2 |
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比 重 |
1.002(20ºC) |
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沸 点 |
100 ± 0.6ºC |
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酸化還元電位 |
-310mV(25ºC vs. NHE) |
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鉄 |
検出せず |
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ABSまたはLAS |
検出せず |
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蛍光増白剤 |
検出せず |
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ヒ素 (As として) |
検出せず |
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鉛 |
検出せず |
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総水銀 |
検出せず |
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総クロム |
検出せず |
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銅 |
検出せず |
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スズ |
検出せず |
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フェノール類 (フェノールとして) |
検出せず |
2.ヒメダカを用いた急性毒性試験
試験目的:
ion Water™ #01の魚類に対する急性毒性を調べる。
試験結果:
死亡率(%) 単位:mg/l
試験濃度 |
24時間 |
48時間 |
72時間 |
96時間 |
100,000 |
0 |
0 |
0 |
0 |
50,000 |
0 |
0 |
0 |
0 |
25,000 |
0 |
0 |
0 |
0 |
10,000 |
0 |
0 |
0 |
0 |
5,000 |
0 |
0 |
0 |
0 |
1,000 |
0 |
0 |
0 |
0 |
対象区 |
0 |
0 |
0 |
0 |
ph・総体電位及び溶存酸素
試験濃度
(mg/l) |
開始時 |
終了時 |
ph |
mV |
DO |
ph |
mV |
DO |
100,000 |
9.77 |
-225 |
6.35 |
7.83 |
-113 |
5.70 |
50,000 |
9.32 |
-200 |
6.35 |
7.74 |
-108 |
5.71 |
25,000 |
8.85 |
-173 |
6.37 |
7.49 |
-94 |
5.73 |
10,000 |
8.43 |
-148 |
6.37 |
7.56 |
-98 |
5.73 |
5,000 |
8.21 |
-136 |
6.38 |
7.47 |
-93 |
5.74 |
1,000 |
8.04 |
-125 |
6.38 |
7.53 |
-96 |
5.74 |
対象区 |
7.91 |
-118 |
6.38 |
7.34 |
-87 |
5.75 |
考察:
検体の96時間における死亡率は0%であった。従って0%死亡率最高濃度は100,000mg/lであり、体重あたり検体量は、218,341mg/g (436,681ppm/g) であった。
3.ウサギを用いた皮膚一次性刺激試験
試験目的:
検体について、OECD化学物質毒性試験指標(1981)に準拠し、ウサギを用いた皮膚一次性試験を行う。
試験方法:
試験動物1匹につき約6cm²の面積で4カ所を設定し、2箇所は真皮に達しないように角化層にすり傷を付け(有傷皮膚)、2カ所を無処置(無傷皮膚)とした。ガーゼパッチにion Water™ 0.5mlを均一に塗布し、無傷及び有傷皮膚の各1箇所ずつにはりつけ固定した。残りの箇所は対照とした。曝露時間は4時間とし、その後パッチを取り除き、曝露面を精製水で清拭した。除去後1、24、48及び72時間に観察を行い、刺激反応の採点を実施した。
また、Federal Register(1972)に準拠して、パッチ除去後、1、24及び48時間の採点を合計して6で除し、更に各試験動物の平均を算出して一次刺激性インデックス(P.I.I.)とし、Draize法の評価基準に基づき、検体の刺激性の評価を行った。
皮膚反応の試験結果
観察時間
(時間) |
試験動物・1 |
試験動物・2 |
試験動物・3 |
無傷 |
有傷 |
無傷 |
有傷 |
無傷 |
有傷 |
1 |
1/0 |
1/0 |
1/0 |
1/0 |
1/0 |
1/0 |
24 |
0/0 |
0/0 |
0/0 |
0/0 |
0/0 |
0/0 |
48 |
0/0 |
0/0 |
0/0 |
0/0 |
0/0 |
0/0 |
72 |
0/0 |
0/0 |
0/0 |
0/0 |
0/0 |
0/0 |
試験結果及び評価:
パッチ除去後1時間に、全例の無傷及び有傷皮膚で非常に軽度な紅斑(点数1)が見られたが、24時間後に消失した。 以上の事からP.I.I.は0.3となった。
ion Water™ #01は「弱い刺激物」の範疇に入るものと評価された。
4.マウスを用いた急性経口毒性試験
試験目的:
検体について、OECD化学物質毒性試験指標(1987)に準拠し、マウスにおける急性経口毒性試験(限度試験)を行う。
試験方法:
試験群及び対照群とも雌雄それぞれ10匹を用いた。投与前に約4時間試験動物に絶食させ、体重を測定した後、試験群には20ml/kgの容量で検体を胃ゾンテを用いて強制単回経口投与した。対照群には雄では0.6ml、雌では0.5mlの精製水を同様に投与した。観察期間は14日間とし、投与日は頻回、翌日から1日1回の観察を行った。投与後1週ごとに体重を測定し、t-検定により有意水準5%で群間の比較を行った。試験期間終了後に動物すべてを剖検した。
体重変化
投与群 |
投与前 |
投与後 |
7日 |
14日 |
雄 |
試験群 |
27.2 ± 0.7 (10) |
33.2 ± 1.4 (10) |
37.6 ± 1.3 (10) |
対照群 |
27.0 ± 0.7 (10) |
33.6 ± 2.1 (10) |
38.4 ± 2.6 (10) |
雌 |
試験群 |
22.1 ± 0.8 (10) |
25.2 ± 1.8 (10) |
28.1 ± 1.9 (10) |
対照群 |
22.0 ± 0.8 (10) |
24.6 ± 1.1 (10) |
27.5 ± 1.7 (10) |
体重は平均値 ± 標準偏差で示した(単位:g)。括弧内に動物数を示した。
試験結果及び評価:
1) 死亡例及び死亡率
雌雄ともに観察期間中に死亡例は認められなかった。
2) 一般状態
雌雄ともに観察期間中に異常は見られなかった。
3) 体重変化
投与後1及び2週の検査では、雌雄とも試験群と対照群の間で体重増加に差は見られなかった。
3) 剖検所見
観察終了後の剖検では、雌雄ともに主要臓器に異常は見られなかった。
考察:
本指針では、検体が水溶液の場合、投与量は体重100g当たり2ml(20ml/kg)を超えるべきではないと指示しており、本試験ではこの投与し得る最高容量で死亡例は認められず、剖検時にも異常は見られなかった。
したがって、検体のマウスにおける単回経口投与による致死量は、雌雄ともに20ml/kg以上であるものと考えられた。
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